【悲報】理学療法士はやめとけ!?その理由と事実を解説!

 

疑問
疑問

理学療法士は稼げない?

 

休みがない?

 

理学療法士はやめたほうがいいの?

 

理学療法士としてお金も休みもやりがいも充実させる方法を知りたい!

 

こんな悩みを解決します。

 

本記事の内容

●理学療法士はやめとけの真意とは

●理学療法士はやめとけと言われる5つの理由

●理学療法士はやめとけと主張する人の特徴5選

●理学療法士で理想の働き方を叶える方法

 

本記事の信頼性

らいでんは本ブログの管理人です。理学療法士18年目、認定理学療法士、心臓リハビリテーション指導士、3学会合同呼吸療法認定士の資格を有しています。学会座長や演題発表なども多数行ってきました

本記事を書いている僕は理学療法士18年目です。
2回の転職を経て、現在は急性期病院で勤務しています。

 

今回は、「理学療法士はやめとけ」という主張の真相と、そう言われる理由について検証していきます。

本記事は、
「理学療法士として働いているけど、大変なことばかり」
「理学療法士はやめとけ!」
と思っている方のお役に立てる記事です。

 

記事後半では、理学療法士として理想的な働き方を叶える方法についても解説していきます。

 

目次

「理学療法士はやめとけ」の真意とは

・低年収
・忙しい
・将来性がない

このような理由から「理学療法士はやめとけ!」という意見を聞くことがあります。

 

しかし、このような意見は「誰が」「どのような」「経験・考え」をもとに主張しているのか不明です。

まずは、その真相を解明していきます。

 

理学療法士はやめとけの真意

  1. 理学療法士で苦労している人の主張
  2. 理学療法士の勝ち組を知らない
  3. 【結論】理学療法士で理想的な働き方を実現する方法はある

 

「理学療法士はやめとけ!」:理学療法士で苦労している人の主張

  1. 給料が少ない
  2. 昇給がほとんどない
  3. 日常的にサービス残業
  4. 少ない休日は研修に参加
  5. 研修費用は自己負担

 

このように「低い待遇」で「やりがい搾取」の仕事を強いられている理学療法士はたくさんいます。

僕もかつてはそうでした…

理学療法士として苦労している人は「理学療法士はやめとけ!」と言いたくなります。

 

「理学療法士はやめとけ!」:理学療法士の勝ち組を知らない

  1. 高年収
  2. 成果に応じて昇給
  3. 定時で帰宅
  4. たまの残業はしっかり手当支給
  5. 研修参加は勤務扱い
  6. 研修費用は職場負担

 

このように「勝ち組」ともいえる働き方をしている理学療法士がいることも事実です。

しかし、「高待遇」の理学療法士は多くありません。

そのため、理学療法士の勝ち組を知らない人は「理学療法士はやめとけ!」と言いたくなります。

 

勝ち組理学療法士についての詳細はこちら

https://ldy-blog.com/rigakuryouhoushikatigumi/

【結論】理学療法士で理想的な働き方を実現する方法はある!

【理学療法士の現実】
・多くの理学療法士が「低い待遇」「やりがい搾取」の仕事を強いられている
・多くはないが「勝ち組」ともいえる理想的な働き方を実践している理学療法士もいる

まずは、この現実を把握しましょう!

理学療法士で理想的な働き方をすることは可能です!

 

「理学療法士はやめとけ」と言われる5つの理由

では、なぜ「理学療法士はやめとけ」と言われるのか?

その理由をもう少し深掘りします。

 

「理学療法士はやめとけ」と言われる5つの理由

  1. 給料が低い
  2. サービス残業
  3. 供給過多
  4. 人間関係が大変
  5. 研修参加は費用自己負担&休日利用

 

それでは順番に解説します。

 

1.給料が低い

医療職の年収一覧です。

職種 平均年収
医師 1440万円
薬剤師 565万円
診療放射線技師 549万円
臨床検査技師 493万円
看護師 492万円
理学療法士・作業療法士 419万円

令和2年賃金構造基本統計調査より

理学療法士・作業療法士の年収は、医療専門職の中でダントツの最下位です!

 

2.サービス残業

無料

医療職の平均残業時間です。

職種 残業時間
医師 14時間
薬剤師 8時間
診療放射線技師 8時間
臨床検査技師 9時間
看護師 6時間
理学療法士・作業療法士 4時間

令和2年賃金構造基本統計調査より

残業時間は医療専門職の中で1番少ないです。

残業が少ない=過重労働ではない

このように考えることもできますが…

 

疑問
疑問

ところで…このデータは実態にあってる!?

そもそもですが、このデータは皆さんの業務実態と一致しますか?

1ヶ月の残業が4時間でおさまっている理学療法士は少数ではないでしょうか?

 

 

・カルテ、報告書などの書類作成
・会議、ミーティング
・他職種との情報交換
・研修
・実習生の指導
・カンファレンス
・義肢装具などの作成や調整
・研究

このように、直接的な患者リハビリ業務のほかにやらなけらばいけない業務が多い方が大半ではないでしょうか?

そうです!

実務としては残業しているのに、残業と認められない!

サービス残業が常態化しているのです。

 

3.供給過多

理学療法士・作業療法士の需要推計について

エー!!

理学療法士の供給数はもう需要数を上回っている!?

2040年頃には供給数が需要数の1.5倍になる!?

 

 

間違えた認識
・これから理学療法士は飽和していくのは知っているけど、まだ大丈夫!
・理学療法士が供給過多になるのは将来のこと

 

そんなことはありません!

理学療法士はすでに供給過多になっているんです!

 

需要数<供給数の仕事
・仕事が多い
・仕事が選べる
・年収が高くなる
・高待遇になる
需要数>供給数の仕事
・仕事が少ない
・仕事が選べない
・年収が低くなる
・低待遇になる

 

供給過多の職業である理学療法士が将来的に発展する見込みは低いです。

 

4.人間関係が大変

・対象者(患者、利用者)
・リハビリ部内(上司、先輩、同僚、後輩)
・院内(医師、看護師など多職種)
・院外(ケアマネ、装具業者、福祉用具業者)

理学療法士は様々な人間関係の中で仕事をしなければいけません。

世代、価値観、色んな考えの人達と調和して仕事しなければいけません。

時には正解のない揉めごとに巻き込まれたりします。

これは結構ストレスになります。

 

5.研修参加は費用自己負担&休日利用

もっと知識を学ぼう!

 

技術をつけたい!

 

学会で発表しよう!

 

 

理学療法士にはこのように志が高く勉強熱心な方がたくさんいます!

本当にたくさんいます!

しかし、研修や学会に参加するときは

・休日返上
・研修参加費、交通費、宿泊費など全て自費

このような待遇が多いです。

 

仕事のための自己投資なのに、

・仕事で稼いだお金を使って
・せっかくの休日の時間も使う

自分のお金と時間をさらに仕事に費やすなんて何のために仕事しているんだ!?

という気持ちわかります!

異業種では仕事の研修のために休日返上、自費で参加なんてことありません!

 

「理学療法士はやめとけ」と主張する人の特徴5選

  1. 低年収
  2. 昇給が低い
  3. やりがい搾取
  4. 業務過多
  5. 人間関係が大変

1.低年収

医療職の年収一覧です。

職種 平均年収
医師 1440万円
薬剤師 565万円
診療放射線技師 549万円
臨床検査技師 493万円
看護師 492万円
理学療法士・作業療法士 419万円

令和2年賃金構造基本統計調査より

理学療法士・作業療法士の年収は、医療専門職の中でダントツの最下位です!

 

理学療法士の年収を時給に換算すると…

・1日8時間、週休2日、月20日勤務
・月160時間 年1920時間

時給2182円

定時帰宅でこれくらいになります。

 

さらにサービス残業が常態化していると

・毎日1時間サービス残業、年間240時間サービス残業

時給1939円

理学療法士の年収、時給は高くありません。

 

2.昇給が低い

電話

財務分科会資料 「社会保障について②各論」

主な医療関係職種の給与水準

・全体的に上昇トレンド
・特に医師、歯科医師、薬剤師の給与水準の伸びは大きい
理学療法士、作業療法士だけが上昇していない

 

理学療法士はすでに上昇トレンドの職業ではありません!

 

僕も以前は昇給500~1000円でした…

 

 

僕の1年目の年収は375万円でした。
昇給が1000円/年だと、10万円昇給するのに10年掛かります。
40代になってやっと年収400万円に到達できるペースです。

詳細はこちらから

https://ldy-blog.com/rigakuryouhoushikyuuryouyasui/

 

3.やりがい搾取

上司や先輩にこんなこと言われたことありませんか?

「そんなことも知らないの!?」
「下手くそ!」
「もっと勉強しなさい!」
「もっと実技練習しなさい!」

 

僕は毎日のように言われ続けていました…

 

・担当対象者(患者、利用者)のため
・その家族のため
・自分自身のため

知識・技術を身につけなければいけない理由はたくさんあります。

でも、仕事のためなら
・職場負担
・業務時間内で研修
これが社会一般的です。

 

理学療法士の業界では
・休日返上
・研修参加費、交通費、宿泊費など全て自費

ヤル気を出して学べば学ぶほど、時間もお金も自己犠牲を強いられることが多いです。

まさにやりがい搾取です。

 

4.業務過多

 

理学療法士の1日

時間 業務内容
9:00~10:00 患者リハビリ業務
10:00~11:00 患者リハビリ業務
11:00~12:00 患者リハビリ業務
12:00~13:00 昼休み
13:00~14:00 患者リハビリ業務
14:00~15:00 患者リハビリ業務
15:00~16:00 患者リハビリ業務
16:00~17:00 書類作成

 

理学療法士は時間単価が、医療保険・介護保険で決まっている仕事です。

そのため、多くの病院では18単位(6時間)~20単位(6時間40分)程度を直接的なリハビリ業務に充てるようにノルマが設けられています。

7時間~8時間の勤務時間の大半を直接的なリハビリ業務が占める中で、リハビリ業務以外に使える時間は1時間程度しかありません。

 

・カルテ、報告書などの書類作成
・会議、ミーティング
・他職種との情報交換
・研修
・実習性の指導
・カンファレンス
・義肢装具などの作成や調整
・研究

このように直接的なリハビリ業務以外にもたくさんの業務があります。

業務時間内に終わるはずもなく、業務過多と言わざる負えません。

 

5.人間関係が大変

・対象者(患者、利用者)
・リハビリ部内(上司、先輩、同僚、後輩)
・院内(医師、看護師など多職種)
・院外(ケアマネ、装具業者、福祉用具業者)

理学療法士はサービス業です。

様々な方々と報告、連絡、相談、話し合いをしなければ業務遂行は難しくなります。

知識、技術だけでなく、多方面とうまくコミュニケーションをとらなければいけません。

人と接するのが苦痛という方にとってはストレスが大きい職業です。

 

「理学療法士はやめとけ」ではない!理想的な働き方を叶える方法

理想的な働き方を叶える方法は以下の4つです。

  1. 転職
  2. 昇進
  3. 副業
  4. 起業

 

成功確率とリスク

 

方法 成功確率 リスク
転職
昇進
副業
起業

順番に解説していきます。

転職

転職は、「リスクは小さい」「成功確率は高い」です。

転職は、事前に「年収」「休日」「業務内容」など勤務条件を把握することができます。

勤務条件を確認した上で
・希望と一致すれば転職
・希望と一致しなければ転職しない

自分自身で選択をすることができるため失敗する「リスクは小さい」です。

また、年収や休日など自分の希望にあった転職先を探せばいいので「成功確率は高く」なります。

 

昇進

昇進は、「リスクは小さい」「成功確率は低い」です。

昇進は、同じ職場で働き続けて、年収が上がることが多いので、何か失敗するといった「リスクは小さい」です。

しかし、自分自身でコントロールすることはできません。

・役職者が退職してポストが空くのを待つ
・先輩職員が退職してポストが回ってくる順番が来るのを待つ

そのため、昇進できるのか?いつになったら昇進できるか?は不確実で「成功確率は低く」なります。

 

副業

副業は、「リスクは小さい」「成功確率は低い」です。

副業と言っても何をやるか内容は多種多様にあります。

その中で、初期費用なし~数千円程度で始められるものもたくさんあり「リスクは小さい」です。

しかし、本業と副業2つの仕事を掛け持ちすることになるので
・仕事に費やす時間が増える
・趣味、遊び、家族団欒、休息などの時間が減る
・心身の疲労が増す
といった負担は増えます。

本業である理学療法士をハードにこなした上で、副業で大きく稼ぐことは「成功確率は低い」かもしれません。

 

起業

会社

起業は、「リスクは大きい」「成功確率は低い」です。

理学療法士の起業
・訪問看護ステーション
・柔道整復師を取得して開業
・自由診療

理学療法士の起業として多いのは以上3つです。

いずれも「多額の開業資金」「先の読めない来客数・売上」「家賃・人件費など毎月の固定費」など多額のお金が必要な上、不確実な要素がいっぱいです。

起業は
1年後に30%が廃業
3年後に50%が廃業
5年後に70%が廃業 すると言われています。

起業の成功確率は極めて低いです。

 

まとめ:理学療法士はやめとけ!

理学療法士はやめとけの真意その理由について解説しました。

理学療法士は

  1. 低年収
  2. 昇給が低い
  3. やりがい搾取
  4. 業務過多
  5. 人間関係が大変

このような働き方をしている方が大多数です。

 

そのため、「理学療法士はやめとけ!」という考えをもっている方もいます。

 

しかし、

  1. 高年収
  2. 成果に応じて昇給
  3. 定時で帰宅
  4. たまの残業はしっかり手当支給
  5. 研修参加は勤務扱い
  6. 研修費用は職場負担

といった理想的な働き方を実現している理学療法士も実在します。

 

理想的な働き方を叶える方法としては、「リスクは小さい」「成功確率は高い」転職がオススメです。

理学療法士を取り巻く現状に気付いた人は行動を始めています。

まずは転職活動を始めてみましょう。

https://ldy-blog.com/rihanooshigoto/

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この記事を書いた人

理学療法士 18年目

総合病院→介護老人保健施設→急性期病院で勤務しています。

【資格】
認定理学療法士(脳卒中)
心臓リハビリテーション指導士
3学会合同呼吸療法認定士

【学術活動】
神経理学療法学術大会
座長
心臓リハビリテーション学会学術集会
口述発表 など

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