【本当!?】「理学療法士の給料は安い」の真相

 

疑問
疑問

理学療法士としての給料が安くて困ってます。

みんなも給料安いの?

給料高い人もいるの?

このような、「理学療法士の給料」について解説します。
実例も紹介しますので、ぜひ最後まで読んで下さい。

 

本記事の内容

●「理学療法士の給料」は安い?
●理学療法士の平均給料
●年齢毎の給料水準
●理学療法士の平均的な給料推移
●社会人全体との比較
●現役理学療法士の給料推移

本記事の信頼性

本記事を書いている僕は理学療法士18年目です。
2回の転職を経て、現在は急性期病院で勤務しています。

僕自身は、理学療法士として今の給料に満足しています。

すごく多いわけではないですが、「少なすぎて生活できない」「生活だけで精一杯」といった給料ではありません。

本記事は、

・今の給料に不満
・将来が不安
・将来性を知りたい

このような理学療法士の給料に悩みを持っている方に読んでいただければと思います。

悩みの原因が明確になれば、解決するために今後の行動すべきことがわかります。
将来性に希望が持てれば、努力の方向性に迷いもなくなります。

それでは、解説していきます。

 

目次

「理学療法士の給料」は安い?

結論

半分、本当!
半分、事実と異なる!

理学療法士として給料が安い人は多いかもしれません。

一方で、理学療法士みんなの給料が安いわけではありません。

 

理学療法士の平均給料

理学療法士の平均年収
平均年齢33.9歳 年収約418.9万円
(厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より)

 

社会人の平均年収
平均年齢46.7歳 年収約436.4万円
(厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より)

一見すると、「理学療法士の平均年収」は「社会人の平均年収」と比較するとやや低めに見えます。

しかし、平均年齢が「理学療法士:33.9歳」「社会人:46.7歳」と大きく異なります

このデータだけで単純に比較することはできません。

もう少し深堀りしていきましょう。

 

理学療法士の年齢毎の給料水準

理学療法士の年齢毎の平均給料を以下のデータより計算しました。

(厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より)
(年収=所定内給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別支給額の合計)

20~24歳

男性 328万3,500円
女性 318万3,800円

25~29歳

男性 373万5,700円
女性 363万9,800円

30~34歳

男性 417万3,600円
女性 375万3,900円

35~39歳

男性 466万4,000円
女性 414万9,200円

40~44歳

男性 497万円
女性 449万1,100円

45~49歳

男性 515万3,900円
女性 474万4,400円

50~54歳

男性 612万3,200円
女性 504万6,400円

55~59歳

男性 596万6,200円
女性 533万4,500円

 

平均的な理学療法士の年収推移

以上の年齢毎の給料水準をまとめるとこのようなグラフになります。

 

50代まで右肩上がりで上昇していますが、

・20代は300万円台
・30代は400万円台
・40代は500万円台

で推移しています。

このグラフを見ると「20代の理学療法士の給料は安い」ことがわかります。

 

社会人全体との比較

ここでもう一度「社会人の平均年収」と「理学療法士の平均年収」を比較してみます。

社会人の平均年収
平均年齢46.7歳 年収約436.4万円
(厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より)

社会人の平均年齢に合わせて理学療法士の平均年収を比較します。

理学療法士の平均年収
平均年齢45~49歳 男性 515万3,900円 女性 474万4,400円
(厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より)

このように年齢を揃えて比較すると、理学療法士の給料は安くないことがわかります。

 

現役理学療法士の年収推移

次は僕の新卒からの年収推移を公開します。

詳細はこちら

 

おおむね右肩上がりで上昇しており、

・20代前半は300万円台
・20代後半は400万円台
・30代は500万円台

で推移しています。

 

「僕の年収」と「理学療法士の平均年収」の推移を比較してみました。

新卒から5年間程度はだいたい同じ年収で推移している
20代後半から僕の方が年間50~100万円多く推移している

ということがわかります。

年収以外の待遇はこちらを参考にしてください。

 

まとめ

「理学療法士の給料は安い」というよくある不満、疑問を解説しました。

「理学療法士の平均年収」と「社会人の平均年収」を比較すると、

理学療法士の平均年収
平均年齢33.9歳 年収約418.9万円
(厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より)
社会人の平均年収
平均年齢46.7歳 年収約436.4万円
(厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より)

このように「社会人の平均年収」のほうが高いように見えます。

しかし、平均年齢を揃えて比較してみると、

社会人の平均年収
平均年齢46.7歳 年収約436.4万円
(厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より)
理学療法士の平均年収
平均年齢45~49歳 男性 515万3,900円 女性 474万4,400円
(厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より)

このように理学療法士の給料は安くないことがわかります。

 

理学療法士の給料はこのように推移していきます。

50代まで右肩上がりで上昇していますが、

・20代は300万円台
・30代は400万円台
・40代は500万円台

このグラフから「20代の理学療法士の給料は安い」ことがわかります。

 

現役理学療法士である僕の新卒からの年収推移はこのようになっています。

おおむね右肩上がりで上昇しており、

・20代前半は300万円台
・20代後半は400万円台
・30代は500万円台

で推移しています。

 

20代の「理学療法士の給料は安い」ですが、徐々に右肩上がりに上昇する方が多いです。

 

本記事が皆さんの不安・不満を解決する手掛かりになれば嬉しいです。

 

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この記事を書いた人

理学療法士 18年目

総合病院→介護老人保健施設→急性期病院で勤務しています。

【資格】
認定理学療法士(脳卒中)
心臓リハビリテーション指導士
3学会合同呼吸療法認定士

【学術活動】
神経理学療法学術大会
座長
心臓リハビリテーション学会学術集会
口述発表 など

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